「更新されていないお知らせ」は不信感につながる
患者さんが医療機関のホームページを訪れたとき、真っ先に見るのが「診療時間」や「休診のお知らせ」です。
その際、お知らせ欄の更新が何年も前で止まっていると、「ここはちゃんと運営されているのか?」と不安を抱かせてしまう可能性があります。
同じように、ブログやコラムも**“更新されているかどうか”そのものが信頼の基準**になります。
つまり、「ブログ・お知らせ欄」は、情報発信の場であると同時に、医院の信頼感を支えるコンテンツでもあるのです。
ブログ・お知らせ欄の役割とは?
単なる「お知らせ掲示板」としてだけでなく、以下のような役割が期待できます。
1. 信頼の構築
「日々の活動がきちんと伝えられている」という印象は、それだけで安心感を与えます。
特に医療機関においては、信頼性・誠実さが選ばれる理由の大きな要因です。
2. SEO効果
健康コラムや地域に関連する記事を定期的に発信することで、Google検索にも強くなります。
たとえば、「○○区 インフルエンザ 予防接種」「花粉症 対策 神戸」など、ローカル検索に対応したキーワードでアクセスを集めやすくなります。
3. 来院前の安心感の提供
「どんな医院か分からないと不安」と感じる患者さんに対して、ブログで院内の雰囲気や取り組みを伝えることで来院ハードルを下げる効果があります。
ブログとお知らせ、どう使い分ける?
両者の違いを明確にしておくと、継続的な運用もしやすくなります。
種別 | 内容 | 更新頻度 |
---|---|---|
お知らせ | 休診情報、診療時間の変更、予防接種の案内など | 月1回程度(随時) |
ブログ | 健康情報、院内の様子、院長・スタッフの考え、地域活動など | 月1〜2回程度 |
ポイントは、**お知らせ=「必要な情報」、ブログ=「関係を深める情報」**という位置づけです。
医療機関ブログのテーマ例(書きやすく・読まれやすい)
「何を書けばいいかわからない…」という医院が多いですが、実はネタは日常にたくさんあります。
以下は、患者さんにとって役立ち、医院の信頼にもつながるテーマ例です。
- 今月の診療スケジュール(混雑しやすい日なども記載)
- 季節ごとの健康対策(花粉症、熱中症、風邪予防など)
- ワクチン・検査などの案内と補足
- 院内での取り組み(感染対策、スタッフ研修など)
- 院長またはスタッフのひとことコラム
- 地域イベントへの参加報告や周辺施設の紹介
- スタッフ紹介や、スタッフからのお知らせ
医療広告ガイドラインに注意しながら、“医療っぽさ”にこだわりすぎず、生活者視点の内容が喜ばれます。
継続のコツは「完璧を目指さない」
「毎回1000文字以上書かなきゃ…」と考えると負担になります。
ですが、お知らせ欄であれば300〜500文字の短文でも十分効果的です。
継続のコツは以下のとおり:
- 月に1回「書く日」を決めておく
- 毎月・毎季節のテーマを決めておく
- 過去の投稿をテンプレ化して流用する
- スタッフが当番制で一言を書く方式も◎
「誰が」「何を書くか」が決まっていれば、継続しやすくなります。
スマホで読まれる前提での注意点
今の患者さんの多くが、スマートフォンから医院のホームページを見ています。
そのため、ブログ・お知らせもスマホでの読みやすさを最優先にしましょう。
- 長文よりも短文+見出し
- 1ブロック3〜4行を意識
- 写真やアイキャッチ画像を活用
- スクロール負担を減らすシンプルな構成
「継続できる仕組み」を用意しよう
ブログやお知らせを活用できている医院は、コンテンツそのものよりも**“更新体制”の設計**が上手です。
- 更新担当を1名決める
- 原稿はスタッフが手書き、投稿は制作会社に依頼
- 予め1年分のテーマを決めておく(月ごとの季節テーマなど)
- SNSと連携して投稿を再利用する
医院の規模に合わせて、無理のない体制をつくることが何より重要です。
まとめ|ブログとお知らせは“患者との会話”の入り口
ホームページを見た患者さんに、「この医院はしっかりしている」「ここなら安心して通えそう」と思ってもらえるようにするには、継続的な発信が効果的です。
特に、医療機関は「信頼されてなんぼ」の世界。
お知らせ欄の放置や更新停止は、それだけで“マイナスの印象”につながります。
「伝えること=信頼を育てること」。
ホームページの“動き”を止めず、定期的な発信をぜひ意識してみてください。
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