医療機関にとって、ホームページは“第一印象”の場
スマートフォンやPCで検索することが当たり前となった今、患者さんが初めて医院に触れる接点が「ホームページ」であることは少なくありません。実際に、「どのクリニックに行こうか」と悩んだとき、まずは検索して情報を集め、写真や文章から「ここなら安心できそう」と感じるかどうかを判断しているのです。
ところが、古いまま放置されたホームページは、知らず知らずのうちに患者の信頼を失っている可能性があります。
患者が「古い」と感じる瞬間とは?
「古い」と感じる要因は、単に年数が経っていることだけではありません。以下のようなポイントが当てはまると、「この医院、大丈夫かな?」と不安を与えてしまいます。
- スマホで見づらい(レスポンシブ対応がされていない)
- 情報が更新されていない(休診日・診療時間・院長挨拶が古い)
- 画像が荒い・画質が低い
- トップページが文字だらけで見づらい
- お知らせが数年前のまま止まっている
これらは、医院そのものの信頼性に影響するだけでなく、実際の受診行動に直結します。
なぜ「古さ」が信頼感を損なうのか?
病院やクリニックは、患者にとって命や健康に関わる大切な場所です。そんな場所の情報が古かったり、不親切だったりすると、「対応も古いのでは?」「設備はちゃんとしてるのかな?」と、不安につながります。
また、ホームページの更新がされていないことは、「普段から情報発信に気を配っていないのでは?」と感じさせてしまい、結果的に“選ばれない理由”になってしまうのです。
こんな医院ほど見直しをおすすめします
下記に該当する場合は、早めのホームページ見直し・リニューアルがおすすめです。
- 開業時から一度も更新していない
- 担当スタッフがいなくなって、放置状態になっている
- 開院後に診療科が増えた・診療時間が変わったが反映していない
- 予約方法や問診票の情報が紙ベースのまま
- 他院のサイトと比較して見劣りしている
信頼を高めるホームページにするための改善ポイント
ホームページを「患者が安心できる信頼のツール」に変えるには、次のような見直しが効果的です。
1. 情報の更新と整理
診療時間・診療内容・医師紹介・アクセス方法など、患者がよく見る情報は定期的に見直し、最新状態に保ちましょう。
2. スマホ対応は必須
全体の7〜8割以上がスマートフォンからアクセスしている今、モバイルファーストの設計でないと大きな機会損失につながります。
3. 写真とデザインの見直し
古いロゴや写真、暗い色調のデザインは、それだけで古さを感じさせます。明るく清潔感のある印象に整えることが大切です。
4. 医療ガイドラインに沿った文章設計
過剰な表現や誤解を生む内容は避け、ガイドラインに基づいた安心感のある情報発信が必要です。
ホームページの印象が患者数に直結する時代へ
これからの時代、ホームページは「選ばれる医院かどうか」を分ける大きな要素です。紙のチラシや看板だけでは、もはや十分ではありません。
特に新規患者は、ネットの情報だけで比較・判断しており、「どんな医師がいるのか」「院内の雰囲気は?」「場所は通いやすいか?」など、知りたい情報をわかりやすく伝える必要があります。
まとめ|古くなったホームページこそ、見直す価値がある
ホームページは一度作って終わりではなく、医院の成長や社会の変化に合わせて進化させていくものです。
「古いままだけど、まぁ大丈夫だろう」と思っていると、知らないうちに新患を逃し、地域での存在感も薄れてしまいます。
患者さんが安心して選べる医院になるために、まずはホームページから見直してみませんか?